お子さんの歯並びに、犬歯が生えるスペースは十分に残っていますか? 犬歯のスペース不足がある場合、八重歯になるという問題だけではありません。 八重歯以外にも、いくつかの問題をおこす心配があります。しかも、八重歯よりも、はるかに重大なトラブルである可能性が高いので注意が必要です。 よって、子供の歯並びに犬歯のスペース不足を発見した場合、ただちに早期治療を検討する必要があります。 なぜなら、早期治療を行うことによって、八重歯を予防することができるだけでなく、重度のトラブルについても回避することができるからです。 ここでは、犬歯のスペース不足によって発生する重大なトラブルと ...
お子さんの「歯列矯正 」
- 犬歯のスペース不足がまねく重大なトラブル
- おしゃぶり卒業は重要な儀式 おしゃぶり卒業の正しい方法とは
- 小児矯正|矯正相談で確認すべき「最も重要なこと」
- 「小児期からはじめる矯正治療の目的」について、考えてみよう!
- 「子供に合った歯科医院」の正しい見つけ方
- さあ、矯正治療をはじめよう
- 子供の上アゴの正しい形態
- 子供の嘔吐(えず)きの原因は、「舌の機能不全」にあった
- 突如現れた「歯牙腫(しがしゅ)」が、子供の永久歯の邪魔をする
- 永久歯の萌出に悪影響を及ぼす「含歯のう胞(がんしのうほう)」
- 矯正で「あご骨を拡大する」と聞いて、不安を感じたりしませんか?
- 下アゴがゆがみの原因は、前歯の二重歯列(にじゅうしれつ)にあった
- 顔をゆがめる矯正装置
- 矯正治療を通して、最もつらい3日間
- 奥歯が生えてこない原因は、早期に出現した親知らずにあった
- 過剰歯を抜歯するタイミングは、前歯の成長をみて判断する
- 正中過剰歯によって引き起こされる「前歯の捻転(ねんてん)」
- 正中過剰歯によって引き起こされる 前歯のすきっ歯
- 歯並びはきれいだけど、矯正治療が必要な噛み合わせ
- 子供の永久歯が、複数不足していると分かったらやるべき事
- 子供の歯に「角(つの)をもつ歯」を発見したら、早めの処置が必要です
- こどもの頃に「歯を強くぶつけた」記憶がある方は、ご注意ください!!
- 下アゴ前歯が不足、「将来どのような矯正が必要になるのか」と不安になったら・・・・・
- 側切歯の欠如による「正中のズレ」を改善する
- 永久歯の萌出を邪魔する「嚢胞(のうほう)」とは?
- 下の前歯が不足すると、「出っ歯」になりやすい
- 「永久歯が生えるスペースがない」と気づいたら、すぐに矯正相談に行きましょう
- 矯正治療後に矮小歯の形態を整えることで、あなたの印象が大きく変わる
- お子さんの犬歯の位置異常は、「上アゴを拡大」で自然に治す
- ユーティリティアーチを用いて、ガミースマイルを改善する方法
- 要注意!! 顔の非対称を招く「子供の前歯のへこみ」とは
- 「お口ポカン」の原因は、鼻呼吸がうまくできないことにあった
- お子さんの鼻呼吸を習慣化することができる「マウスピース型矯正装置」
- お子さんのガミースマイル治療に有効な「ジェイ・フック矯正装置」
- 子供の口ゴボは、早期治療でしっかり予防
- 前歯の二重歯列も、この方法なら非抜歯でキレイに歯列矯正できる!
- 顎のゆがみの原因となる二重歯列は、ポーター型拡大装置で解決する
- お子さんの「口唇噛み」が原因で起こる歯並びの異常
- 子供の開咬症および出っ歯の原因となる「指しゃぶり」
- 前歯の外傷を重症化する「子供の歯ならび」
- お子さんの出っ歯を「筋機能矯正装置」を用いて効果的に治す方法
- お子さんの受け口を骨格から治す「急速拡大装置」
- 子供のアゴのゆがみを効果的に治す「急速拡大装置」
- 子供の顎のゆがみを効果的に治す「マウスピース型矯正装置」
- 子供の上唇小帯に形態異常があっても、早期に治療してはいけない理由
- お子さんの受け口を効果的に治す「ユーティリティアーチ」
- お子さんの発育に悪影響を及ぼす「舌小帯の異常」
- 子供の出っ歯を効果的に治す「マウスピース型矯正装置」
- 矯正装置は、受験ではマイナスポイント?
- 第1期矯正治療が必要な「お子さん」とは
- お子さんに必要な「第1期矯正治療の目的」とは
- マウスピース型矯正装置が、上手に使えるようになるための方法
- デコボコ歯並びを効果的に予防する「連続抜歯法」
- 子供の出っ歯に見られる「歯槽性タイプ」と「骨格性タイプ」の違いとは・・・
- 第二次性徴期の下アゴの成長で、受け口が悪化する理由
- 昔は見られなかったが、最近みられる「歯ならび異常」
- 乳歯交換期に注意してあげたいこと
- 「出っ歯」の原因になってしまう 子供の悪い習癖とは・・・
- 乳歯の生え代わり時に、親がビックリしてしまうこと
- 第二次性徴がはじまったことを知ることができる3つのサイン
- 子供の受け口(下顎前突症)にみられる3つのタイプ
- 急いで早期治療を開始する必要があるタイプの「受け口」とは・・・
- 親知らずは、女性の敵
- 寝ている間に外れるムーシールドへの対処法
- 歯列矯正もかわいく
- おしゃぶりを使用するメリットとデメリット
おしゃぶり卒業は重要な儀式 おしゃぶり卒業の正しい方法とは
「おしゃぶり卒業はいつから行ったらいいのだろう」「どのような手順で行ったらいいのだろう」と、いままさに困っている保護者も少なくないのではないでしょうか? おしゃぶり卒業を実際にはじめると、「おしゃぶりを取りあげると、子供がうるさく泣きだす」「おしゃぶりなしでは、寝てくれない」などといった悩みが、必ず発生するからです。 そのため、おしゃぶり卒業の準備をはじめる時期だけでなく、その正しい方法について説明しています。 おしゃぶり卒業は、お子さんにとって重要な儀式です。なぜなら、おしゃぶり卒業の時期を間違うと、歯並びや噛み合わせに悪影響が及ぶことが心配されます。 しかし、親が神経質に ...
小児矯正|矯正相談で確認すべき「最も重要なこと」
お子さんの矯正治療を安心して任せられる歯科医院を見つけた後は、いよいよ「矯正相談」です。 矯正相談では、実際に治療を開始する前に、矯正治療についての重要事項を確認します。重要事項の中には、矯正治療の流れ、治療におけるリスク、料金体系などさまざまなものが含まれます。 誤解してほしくないのですが、矯正相談を受けたからといって、必ず矯正治療を開始しなければならないわけではありません。矯正相談の席では、治療を開始するか決断するのではなく、しっかり「情報収集」を行ってほしいのです。 そして、「お子さんに矯正治療が本当に必要か否か」を家族で判断する際に、専門家の意見や、矯正相談での内容を役 ...
「小児期からはじめる矯正治療の目的」について、考えてみよう!
小児期に行う矯正治療のことを、「第一期矯正歯科治療」もしくは「前期矯正歯科治療」と呼びます。それに対して、永久歯が生えそろった後に行う本格的な矯正治療のことを、「第二期矯正歯科治療」または「後期矯正歯科治療」と言います。 お子さんが矯正治療を受ける場合、第一期矯正治療(以下、第一期治療)を行っただけで、全治療が完了する場合があります。しかし、第一期治療を行った後に、さらに第二期矯正治療(以下、第二期治療)が必要になるケースも少なくありません。 このように、第一期治療だけで、お子さんの歯ならびや噛み合わせの問題がすべて良好になるとは限らないのです。 それでは、小児期から行う第一期 ...
「子供に合った歯科医院」の正しい見つけ方
お子さんの矯正治療をはじめるうえで、最初に行うべきことは「良い歯科医院」もしくは「お子さんに合った歯科医院」を見つけることです。 なぜなら、お子さんの矯正治療が成功するためには、優良な歯科医院を見つけることが非常に重要となるからです。 では、どのような基準で適切な歯科医院を判断したり、どのような方法で良い歯科医院を見つけたりすることができるのでしょうか? 口コミサイトや、ママ友の評価 多くの保護者の方たちが行っている方法が、口コミサイトをしらべたり、ママ友たちに評判を聞いたりすることです。 しかし、口コミサイトやママ友の評判で判断することは、好ましい方法とはいえません。なぜ ...
さあ、矯正治療をはじめよう
「子どもだけは、キレイな歯並びにしあげたい」「キチンとした噛みめるようにしてあげたい」と願う親御さんの気持ちは本当によくわかります。 とくに、自分の歯並びや噛み合わせに、何らかのコンプレックスを感じている場合はなおさらですよね。 でも、矯正治療は痛いってよくきくけど、「治療中の痛みに耐えられるかな・・・」「途中で、嫌になったりしないだろうか・・・」と心配になる親御さんの気持ちもよくわかります。 ただし、小児期に行う歯列矯正は、お子さんが成長期であることが良い方向に作用して、わたし達が想像するよりもはるかに少ない痛みで治療をすることができます。 そのため、治療中にお子さんが ...
子供の上アゴの正しい形態
上顎(あご)の天井の部分のことを、「口蓋(こうがい)」といいます。 乳歯が生え始める時期には、「V字形の口蓋」「幅が狭い口蓋」「天井が高い口蓋」など、すでにさまざまな問題がみられます。 これらの特徴が見られるお子さんでは、将来歯並びや噛み合わせ異常が起こりやすく、噛む、飲み込む、話す、呼吸するなどの基本的な機能にも異常がある心配があります。 つまり、すでに上顎の形に異常があるお子さんは、将来の「歯並び異常」もしくは「噛み合わせ異常」の予備軍なのです。 しかも、このタイプの異常は、舌や口唇の機能が関係しているため、問題が根深く問題解決が困難である可能性が高いのです。 ...
子供の嘔吐(えず)きの原因は、「舌の機能不全」にあった
矯正治療では、診断を行う際や装置を作る際に、歯型をとる作業が必要になります。 お子さんが嘔吐(えず)いたり、吐(は)いたりする様子をみて、かわいそうに思う親御さんも少なくないはずです。 「こんな苦しい思いをさせる必要があるのだろうか?」と、後悔する親御さんも少なからずいらっしゃることでしょう。 しかし、出っ歯(または、上顎前突症)や受け口(または、下顎前突症)で矯正治療が必要となるお子さんは、一般的なお子さんより、嘔吐いたり、吐いたりしやすいのです。 だから、小さい頃から矯正治療をおこなったり、訓練をおこなったりする必要があるともいうことができるのです。 ここでは、 ...
突如現れた「歯牙腫(しがしゅ)」が、子供の永久歯の邪魔をする
お子さんの乳歯が交換し始めたら、定期的にレントゲン写真を撮って確認することが必要です。 なぜなら、アゴ骨の中に突然、「歯牙腫(しがしゅ)」などの異物が出現することがあるからです。 そして、その異物の影響によって、永久歯の生え代わりに悪影響を及ぼす心配があるからです。 ここでは、お子さんのアゴ骨に突然発生する歯牙腫と、それによって引き起こされるトラブルについて説明します。 歯牙腫(しがしゅ)とは 「歯牙腫(しがしゅ)」は、アゴ骨の中にできる良性腫瘍の1つです。 ただし、この歯牙腫は、小さなできそこないの歯が多数集まってできています。 そのため、腫瘍というよりも、奇 ...
永久歯の萌出に悪影響を及ぼす「含歯のう胞(がんしのうほう)」
乳歯が徐々に永久歯に交換しているお子さんのレントゲン写真を撮ると、すでにアゴ骨の中で歯並び異常が発生していることがあるので注意が必要です。 たとえば、「のう胞(ほう)」と言われる膿(うみ)の袋があるケースです。 この膿の袋は、特に上アゴの犬歯に発生することが多く、そのため、口の中に向かって伸び出している犬歯に悪影響を与える心配があるのです。 ここでは、のう胞によって起こる犬歯の異常と、その対応について説明します。 犬歯に発生する「のう胞(ほう)」とは 「のう胞(または、嚢胞)」は、口の中に発生する良性の腫瘍の1つです。 のう胞は袋状になっているため、「氷嚢(ひょうのう ...
矯正で「あご骨を拡大する」と聞いて、不安を感じたりしませんか?
近年、子どものアゴ骨が小さくなっていることが言われています。そのため、前歯のデコボコや八重歯の治療を希望して、矯正相談にくるお子さんの割合が増加しています。 アゴ骨が小さいタイプのお子さんには、アゴ骨の形態を大きくする矯正が有効です。しかし、アゴ骨を拡大する治療ときくと、心配になったり不安に感じたりしませんか? アゴ骨を拡大する治療ときいて、同じように心配したり、ビックリしたりする保護者の方は少なくないのです。ここでは、そのような「アゴ骨を広げる治療」についての不安を解消します。 アゴ骨を広げる矯正 子どもの成長期を利用することで、アゴ骨の形態をコントロールすることができます。特 ...
下アゴがゆがみの原因は、前歯の二重歯列(にじゅうしれつ)にあった
お子さんの前歯のデコボコは、単に見た目の問題だけではすまないことがあるので注意が必要です。 デコボコの程度が激しく、前歯が二重に並ぶ「二重歯列(にじゅうしれつ)」のケースでは、下アゴの歪みの原因になったり、顔の非対称を引き起こす原因になったりすることがあるからです。 ここでは、前歯の二重歯列と、その影響について説明します。 二重歯列とは 「二重歯列」または「二重前歯(ふたえまえば)」とは、前歯のデコボコがひどく、歯が二列になって生えている歯並び異常のことです。 ただし、二重歯列の問題は、歯並びの問題では済みません。なぜなら、この噛み合わせ異常を放置したことが原因で、深刻な問 ...
顔をゆがめる矯正装置
お子さんに噛み合わせの異常があることに気づかず、知らない間に顔の非対称が起こってしまう...... そのような非常に発見がむずかしく、将来大きな問題に発展する噛み合わせ異常があるのです。 たとえば、「奥歯の交叉(こうさ)」や、「奥歯のすれ違い」です。 ここでは、お子さんのアゴを歪(ゆが)ませる心配がある噛み合わせ異常について説明します。 アゴを歪(ゆが)ます矯正装置 奥歯が上下にしっかりと噛み合わず、交叉する状態またはすれ違う状態だと、お子さんは真っ直ぐに噛むことができません。 口を閉じようとすると、交叉した奥歯に誘導されて、下アゴが横にスライドするのです。 この状 ...
矯正治療を通して、最もつらい3日間
「矯正治療は痛い」と、聞いたことはありませんか? 矯正治療を経験した患者さんに、治療後ではなしを聞くと、「青いゴムが一番痛かった」と口をそろえます。「歯を抜いたこと」と答える患者さんは、ほとんどいません。 この歯を抜くよりも、強烈に印象が残っている「青いゴム」とは、いったい何なのでしょうか? その正体は、「セパレーションゴム」です。 ここでは、セパレーションゴムによる痛みとその対処について説明します。 セパレーションゴムとは 奥歯に矯正装置を装着する際には、バンドと呼ばれる金属の帯環(たいかん)を装着するのが一般的です。なぜなら、食事の際、奥歯には大きなチカラが加わるからで ...
奥歯が生えてこない原因は、早期に出現した親知らずにあった
近年アゴの形態が小さくなったお子さんにとって、親知らずは非常に迷惑な存在です。なぜなら、親知らずがあることで、全体の歯並びや噛み合わせに悪影響があることがあるからです。 そのような親知らずが原因で起こるトラブルの1つに、「奥歯の萌出異常」があります。親知らずが障害物になって、奥歯が正常に伸び出してこられないことがあるのです。 対応が遅くなると骨の中で癒着して、引っ張り出すことができないケースもあるので注意が必要です。ここでは、親知らずが原因で発生する奥歯の萌出異常と、その原因について説明します。 早期に現れる親知らず 親知らずは、本来18歳臼歯とも呼ばれ、18歳で歯ぐきから出てく ...
過剰歯を抜歯するタイミングは、前歯の成長をみて判断する
「過剰歯(かじょうし)」という言葉を聞いたことはありますか? 過剰歯とは、通常より余分にある歯のことです。 日本小児歯科学会の調査によると、過剰歯が発生する割合は、およそ100人中5人と比較的頻繁に発生するようです。 そして、この過剰歯のほとんどは、上アゴの前歯の間で見られます。このように上アゴの真ん中に現れる過剰歯を、特に「正中過剰歯(せいちゅうかじょうし)」といいます。 正中過剰歯は奇形であることが多く、小さく曲がっていることがほとんどです。しかし、小さな過剰歯があっても、前歯の歯並びに悪影響があることが分かっています。 そのため、過剰歯については適切な時期に抜歯する ...
正中過剰歯によって引き起こされる「前歯の捻転(ねんてん)」
小学生になると、前歯の乳歯が抜けて永久歯にかわります。そんな時、お子さんの前歯が、90度ねじれた状態で生えてきたらどうでしょう。ビックリしてしまうのではないでしょうか? この歯のねじれのことを、「捻転(ねんてん)」といいます。この前歯の生え代わりの際に見られる捻転は、歯の間に余分な歯があることが原因となっている可能性が高いです。 ここでは、お子さんの前歯のねじれの原因となる「過剰歯(かじょうし)」について説明します。 正中過剰歯の頻度 過剰歯(かじょうし)とは、通常よりも余分にある歯のことです。日本小児歯科学会の調査によると、過剰歯が発生する割合は、およそ100人に5人と、比較的 ...
正中過剰歯によって引き起こされる 前歯のすきっ歯
小学生になると、前歯の乳歯が抜けて永久歯にかわります。そんな時、最も気になるのが、前歯の「正中離開(せいちゅうりかい)」です。 正中離開とは、お子さんの前歯の間にできたすき間のことです。生え代わり時期に見られる前歯のすき間は、通常よく見られるものであり、自然と閉じることがほとんどです。 しかし、すき間が通常よりも大きく、また自然に閉じない様子がない場合、注意が必要です。なぜなら、お子さんの前歯の間に、何らかの障害物が存在している可能性があるからです。 ここでは、お子さんの前歯のすき間の原因となる「過剰歯(かじょうし)」について説明します。 正中過剰歯の頻度 過剰歯(かじょうし)とは ...
歯並びはきれいだけど、矯正治療が必要な噛み合わせ
わたしたち歯科医が、患者さんに矯正治療をオススメする際の理由として、大きく2種類の理由があります。最初に挙げられるのが、「審美的な理由」です。 たとえば、出っ歯があることで、その人の口元の様子が大きく改善すると思われるケースでは、矯正治療することを積極的に提案するようにしています。 もう1つは、「機能的な理由」です。歯並びや噛み合わせの問題により、通常の機能が邪魔されているもしくは、異常な機能が行われていることが確認されるケースです。 このように正しい機能が行われない状態がつづくと、後に大きなトラブルが発生することが心配されるからです。このような機能的な理由から、矯正治療が必要と判断される ...
子供の永久歯が、複数不足していると分かったらやるべき事
お子さんの永久歯が「何本も不足している」と聞いて、ショックではありませんでしたか? 「いったい、将来どうなるのだろう・・・」と不安に感じたはずです。 生まれつき永久歯が不足(または、先天欠損)している子どもの割合は、およそ10人に1人です。その中でも、半分は1本だけでなく、2本以上の歯が不足していることが分かっています。 ここでは、お子さんの複数の永久歯が不足している問題を、矯正治療で改善する方法について説明します。 歯が不足する場合の治療法 複数の歯の不足がある場合、そのままの状態で放置することは好ましくありません。なぜなら、放置した状態だと、歯並びや噛み合わせが大きく崩れてし ...
子供の歯に「角(つの)をもつ歯」を発見したら、早めの処置が必要です
小学生になると、乳歯が抜けて永久歯への交換が始まります。この時期、仕上げ磨きを行っていると、歯の生え方だけでなく、特殊な形の歯が生えてきてビックリすることがあります。 中でも比較的よくみかけるのが、「角(つの)をもった歯」です。この、角をもった歯が生えてくるのを下アゴに発見した場合、早急に対応が必要になります。 なぜなら、角が折れてしまうと、その歯の残せなくなってしまう心配があるからです。ここでは、矯正治療中のお子さんで頻繁に発見する「中心結節(ちゅうしんけっせつ)」について説明します。 中心結節とは 下アゴの小臼歯(犬歯の奥にある歯)が、細い突起がある状態で生えてくることがあり ...
こどもの頃に「歯を強くぶつけた」記憶がある方は、ご注意ください!!
こどもの頃に、転んで歯を強くうったり、友達の頭が前歯にぶつかったりした記憶はありませんか? 過去にこのような外傷を受けた歯には、何らかのダメージが残っている心配があります。 そのため、矯正治療で外傷を受けた経験がある歯にチカラを加えると、思わぬトラブルが発生することがあるので注意が必要です。 ここでは、「以前、歯に受けた外傷」が原因でおこる矯正中のトラブルについて説明します。 外傷による歯のダメージ 歯を強く打った際に起きるのが、歯の破折や脱臼などの外傷です。このような強い外傷を受けた歯は、かなりのダメージを受けています。 そして、そのとき受けたダメージが、何らかのカタチで ...
下アゴ前歯が不足、「将来どのような矯正が必要になるのか」と不安になったら・・・・・
「お子さんの永久歯が不足している」と知って、心配にならない保護者はいません。きっと、どの親御さんも、お子さんの将来の歯並びや噛み合わせについて、ひどく心配しているのではないでしょうか。 近年、お子さんのアゴ骨が、徐々に小さくなってきていると同時に、「歯の本数不足(または、先天欠損)」の発生も増加傾向にあります。最近の調査では、10人に1人の割合で、歯の本数不足が発生することが分かっています。 中でも、下アゴの前歯は、永久歯の不足が発生しやすい部位です。下アゴの前歯は、乳歯の生え代わりが最初に始まる部位でもあるので、特に保護者も心配になってしまうのです。 下アゴ前歯が不足している場合、将来ど ...
側切歯の欠如による「正中のズレ」を改善する
人類が進化するにつれ、人の口にもさまざまな変化が起こっています。たとえば、アゴ骨が小さくなったり、親知らずが生まれつきなかったりするという変化です。 中には、親知らず以外の歯が通常よりも少ないというお子さんが徐々に増加しています。ここでは、そのような「歯の欠如(または、本数不足)」が起こった際、とくに上アゴの前歯が不足している場合の対応について説明します。 上アゴ側切歯の欠如 上アゴでの歯の本数不足は、側切歯(そくせっし)部分で頻発します。側切歯とは、犬歯の隣にある前歯のことです。 この部分に歯が不足すると、「正中のズレ」の問題が発生します。上アゴの真ん中の位置が左右いずれかに大きく ...
永久歯の萌出を邪魔する「嚢胞(のうほう)」とは?
お子さんの口に、なかなか生えてこない永久歯があったりしませんか? そんな時は、レントゲン写真をとって、異常がないか確認することがオススメです。 なぜなら、何か障害物があって、永久歯が伸び出せない状況になっている可能性があるからです。たとえば、永久歯が生えることを邪魔するものの1つとして、「嚢胞(のうほう)」があります。 これは、氷嚢(ひょうのう)や土嚢(どのう)をイメージすると、簡単に理解することができます。氷嚢と土嚢は、氷や土がしっかり詰まった袋のことです。 同様に、嚢胞も袋状のものを意味しますが、中には膿(うみ)が溜まっています。このように、膿がしっかりとつまった袋が障害となって、永久 ...
下の前歯が不足すると、「出っ歯」になりやすい
近年、お子さんのアゴ骨が、徐々に小さくなってきているということが言われています。それと同時に、「歯の本数不足」の問題がある子どもが増加傾向にあります。 この生まれつき不足する歯のことを、先天欠如歯(せんてんけつじょし)または、先天欠損歯(せんてんけっそんし)といいます。 特に、この歯の本数不足が発生しやすい部位が、「下アゴの前歯」です。左右の犬歯の間には、通常4本の前歯があるはすです。 しかし、最近のお子さんの中には、前歯が3本または2本しかない子どもの割合が増加傾向にあるのです。前歯に本数異常があることで、お子さんの歯ならびや噛み合わせには、どのような影響があるのでしょうか? ここでは ...
「永久歯が生えるスペースがない」と気づいたら、すぐに矯正相談に行きましょう
小学校にあがる頃になると、お子さんの前歯が抜け始めます。この時期のお子さんの歯並びについて、保護者の方にはぜひ注意して観察して欲しいことがあります。 それは、永久歯が生えるための「すき間」についてです。最近のお子さんは、アゴ骨の形態が小さい傾向にあり、永久歯が自然に伸び出してくることができないケースが多くなっているのです。 ここでは、アゴ骨のスペース不足と、その対応について説明します。 萌出スペースが不足の原因 永久歯が生えるスペース(または、すき間)が不足しているのは、お子さんのアゴが小さいからです。そのため、「アゴの形態を大きくできれば・・・・・」と、誰もが考えるはずです。 ...
矯正治療後に矮小歯の形態を整えることで、あなたの印象が大きく変わる
「矮小歯(わいしょうし)」とは、幅が狭い、通常より小さいタイプの歯のことです。 人間が進化する過程で、役割が少なくなった歯が、徐々に退化する結果おこるものと考えられています。 完全に遺伝子に組み込まれたプログラムによるものなので、残念ながら何らかの方法で防ぐことはできません。 ここでは、矮小歯と、矮小歯がある場合の対応法について説明します。 矮小歯が出現しやすい場所 矮小歯が現れやすい部位が、上アゴの前歯です。特に、犬歯の隣にある側切歯(そくせっし)でよく見られます。 この側切歯が、短小だったり、爪楊枝(つまようじ)のように細い棒状になっていたりするケースがあるのです。 矮 ...
お子さんの犬歯の位置異常は、「上アゴを拡大」で自然に治す
お子さんの歯のほとんどは乳歯かもしれませんが、永久歯の異常は骨の中で、すでに起こっているかもしれません。上アゴの犬歯は、早い時期に向きの異常や位置の異常が起こりやすい歯なのです。 そのため、前歯の交換が始まる時期には、レントゲンで確認しておくことがオススメです。異常に気づかずそのまま放置すると、デコボコの歯並びになるというだけでなく、深刻なトラブルを招く恐れが非常に高いため注意が必要です。 そのため、犬歯の位置異常については、適切な時期に正しく対応することが非常に重要です。ここでは、子どもの犬歯に起こる位置異常と、その対策について説明します。 犬歯の位置異常によるトラブル 犬歯の ...
ユーティリティアーチを用いて、ガミースマイルを改善する方法
芸能人や、有名人の中にも、「歯ぐきの露出が少なかったらもっとステキだったのに・・・・」と残念に思う人をたくさん見受けます。上アゴの歯ぐきの露出(または、ガミースマイル)は、お子さんの印象を大きく損ねてしまっている可能性があります。 そのような、歯ぐきの露出があるお子さんには、早期に矯正治療を開始することがオススメです。歯ぐきの露出に対して早期に対応することで、ガミースマイルの悪化を効果的に予防することができます。 ここでは、歯ぐきの露出を効果的に治すことができる「ユーティリティアーチを使った矯正治療」について説明します。 歯ぐきの露出の原因 歯ぐきの露出の原因には、10代の頃の上 ...
要注意!! 顔の非対称を招く「子供の前歯のへこみ」とは
お子さんの前歯のへこみ(または、くぼみ)は、時には下アゴのゆがみの原因となるので注意が必要です。なぜなら、放置すると、顔の非対称を起こしてしまう心配があるからです。 そのため、お子さんに前歯のへこみがある場合は、矯正医に一度相談することをオススメします。そして、問題があると判断された場合は、早期に対応することが大切です。 ここでは、お子さんの前歯のへこみを効果的に治す方法について説明します。 前歯のへこみによる影響 見た目の問題 前歯にへこみがあると、「歯抜け」に見られ、大きな見た目の問題が生じます。 前歯のへこみが、歯抜けに見えてしまう原因の1つに、「陰影(いんえい)」が挙げら ...
「お口ポカン」の原因は、鼻呼吸がうまくできないことにあった
子どもの時期に、鼻呼吸を習慣づけることは非常に重要です。人にとって鼻は加湿器の役割を果たしています。そのため、鼻で呼吸することで、加湿された状態の空気を肺の中に取り込むことができるのです。 一方、口呼吸の状態だと、乾燥した空気が肺の中に直接入り込みます。そのため、お子さんの健康や成長にとって、好ましくない問題を招いてしまう恐れがあるのです。 まず、最初に挙げられるのは「肺の炎症」です。乾燥した空気が肺の中に直接入ると、肺の一部に炎症が起こることが分かっています。 そして、お子さんの肺に炎症があると、血液中の酸素濃度に大きな差が出てくるのです。このことが、お子さんの集中力や、その後の成長に大 ...
お子さんの鼻呼吸を習慣化することができる「マウスピース型矯正装置」
「お口ポカン」とは、最近の子どもによく見られる「普段から口が開いている状態」のことをいいます。 実は、このお口ポカンは、お子さんの健康や成長にとって、あまり好ましい状況ではないのです。 なぜなら、口を開けている状態だと、お子さんの健康や成長に害があるだけではなく、歯並びや噛み合わせに対しても悪影響があることが分かっているからです。 ここでは、お口ポカンの原因と、その対応について説明します。 お口ポカンの原因 お口ポカンには、大きく分けて2つの原因があります。1つ目は、「口呼吸の習慣」です。 鼻呼吸できないお子さんは、口で呼吸するので口が開いた状態になるのです。 2つ目の原因とし ...
お子さんのガミースマイル治療に有効な「ジェイ・フック矯正装置」
「ガミースマイル」とは、上アゴの歯ぐきが著しく露出する状態のことです。 ガミースマイルは、周囲の人にあまり好印象を与えないので、可能であれば子どものうちにある程度は改善しておきたいものです。 しかし、ガミースマイルの治療を開始するにあたっては、事前に主治医とよく相談する必要があります。なぜなら、ガミースマイルの治療法によっては、非常にリスクが高い治療であることが少なくないからです。 ここでは、お子さんのガミースマイルを安全に治療するための方法について説明しています。 ガミースマイルの原因 ガミースマイルの原因の1つに、お子さんの上アゴの成長が下方向になっていることが挙げられます。正 ...
子供の口ゴボは、早期治療でしっかり予防
「口ゴボ(くちごぼ)」は、「上下顎前突症(じょうげがくぜんとつしょう)」または「両顎前突症(りょうがくぜんとつしょう)」のことです。 つまり、上下の顎骨あごほねが前方に突出している状態であるため、口元がゴボッと突出した横顔になってしまっているのです。 子供の口ゴボは、実は深刻な問題です。なぜなら、単に歯並びや噛み合わせが悪いということではなく、身体の成長への悪影響および学校でのいじめも問題に発展する心配があるからです。 そのため、お子さんに口ゴボがある場合、早い段階で気づいてあげること、早期治療をはじめることが非常に重要になるのです。 ここでは ...
前歯の二重歯列も、この方法なら非抜歯でキレイに歯列矯正できる!
「二重整列(にじゅうしれつ)」は、アゴが狭く前歯が並びきれず2列になっている状態です。強いデコボコがあるために、治療には抜歯が必要と思い込んでいる人も多いようです。 しかし、一定の条件を満たせば、歯を抜かない矯正治療で前歯をキレイに並べることが可能です。 ここでは、二重歯列による影響と、非抜歯矯正で治すことができるタイプについて説明します。 二重歯列による影響 見た目の問題 前歯が二重歯列だと、見た目に悪影響をおよぼします。なぜなら、二重歯列の部分が、陰(かげ)になってしまうからです。 そのため、二重歯列の部分が、「歯抜け」の格好に見えてしまうのです。 確かに、若い ...
顎のゆがみの原因となる二重歯列は、ポーター型拡大装置で解決する
「二重歯列(にじゅうしれつ)」とは、歯が2列に重なって生えている状態です。最もよく見られるのは、上あごの前歯に発生する二重歯列です。 上あごが小さく、前歯が生えるためのスペースが不足しているので、このような二重歯列や八重歯が起こってしまうのです。 最近のお子さんでは、あご骨が小さくなると同時に、前歯の幅が大きくなっている傾向があるため、この二重歯列のお子さんの割合はますます増加することが予想されます。 ここでは、二重歯列の影響とその治し方について説明します。 二重歯列のデメリット 歯抜けに見える 前歯が二重歯列の状態だと、「歯抜け」に見えてしまいます。同級生が同じように前 ...
お子さんの「口唇噛み」が原因で起こる歯並びの異常
「咬唇癖(こうしんへき)」とは、下唇を噛む、吸う、なめるなどの子どもに見られる癖のことです。指しゃぶりと同様に、これらは「お子さんの精神的な緊張や不安が関係している」と言われています。 この唇を噛んだり吸ったりする行為が頻繁に行われると、お子さんの歯並びや噛み合わせにも悪影響を与えてしまうので注意が必要です。 ここでは、咬唇癖によって起こる歯並びへの悪影響と、対応方法について説明します。 唇噛みによる影響 出っ歯 お子さんに咬唇癖があると、前歯の歯並びに問題が生じてきます。最も多く見られるのが、上アゴの前歯が大きく傾斜した出っ歯です。 咬唇癖があると、出っ歯になりやすいのです。咬 ...
子供の開咬症および出っ歯の原因となる「指しゃぶり」
「指しゃぶり」は、子どもの自立への第一歩として、発達心理学の分野でも重要視されています。指しゃぶりは、子どもの感情を立て直す手段として重要な役割を果たしているのです。 しかし、適切な時期に指破りを上手く卒業できないと、歯並びや噛み合わせに影響がでることがあります。さらに悪くすると、顎(あご)の成長障害や、口の機能障害の原因になることもあるので注意が必要です。 ここでは、お子さんの指しゃぶりによる影響と、その対策について説明します。 指しゃぶりの影響 前歯への悪影響 指しゃぶりの時間が長いと、前歯の歯並びに影響が現れ、出っ歯の状態になります。さらに悪化すると、口を閉じたときに前歯が上 ...
前歯の外傷を重症化する「子供の歯ならび」
子どもは活発に動き回ったり、転倒したりしやすいため、前歯を打って歯科医院にくることが少なくありません。その際、「お子さんの歯ならびが原因で、外傷が重症化する」ことをご存じでしょうか? 特に、お子さんに出っ歯の傾向が強い場合、キレイな歯並びの子どもと比較して、外傷の程度が深刻になってしまう割合が高いのです。 そのため、転倒した際の前歯のダメージを軽減するためにも、子どもの出っ歯に対する早期治療は非常に重要な意味を持っているのです。 ここでは、出っ歯のお子さんが、前歯の外傷を受けた際の影響について説明します。 出っ歯のトラブル 小さい頃は、よく転倒したり、友達の頭が当たったりす ...
お子さんの出っ歯を「筋機能矯正装置」を用いて効果的に治す方法
お子さんの出っ歯(または、上顎前突症)の原因は、上アゴが大きかったり、突出していたりすることではありません。多くの場合、下アゴが小さく後退していることが原因です。 早期に治療を開始すれば、アゴの成長を利用して、下アゴを前方に成長誘導することができます。 ここでは、成長期を利用して出っ歯を治す利点と、その方法について説明します。 筋機能矯正装置で治療するメリット 「筋機能矯正装置」とは、口の周りにある筋肉を利用して、子どもの出っ歯を改善するための矯正装置です。装置をはめた状態で筋肉が矯正力を発揮するように、装置をはめると下顎を前方に位置した格好になります。 この装置を、主に成 ...
お子さんの受け口を骨格から治す「急速拡大装置」
子どもの受け口(あるいは、反対咬合)は、単に下アゴが大きいものばかりではありません。 上アゴの形態が小さくて受け口になっているもの、上下のアゴの大きさには異常が認められないものなど複数のタイプが存在します。 そのため、子どもの受け口治療を行う際には、適切に診断を行い、それぞれのお子さんにあった治療方法を選択することが大切です。 ここでは、上アゴが小さいタイプの受け口と、それを効果的に治す「急速拡大装置(きゅうそくかくだいそうち)」について説明します。 子どもの受け口の原因 通常、受け口のお子さんは、下アゴの形態が大きいとおもわれがちです。しかし、子どもの受け口の原因として、 ...
子供のアゴのゆがみを効果的に治す「急速拡大装置」
「将来、お子さんの顔が大きくゆがむ」と言われたら、ほとんどの親御さんがひどく心配するのではないでしょうか? しかし、実際にアゴがゆがむ心配のあるお子さんは決して少なくないのです。 たとえば、奥歯の噛み合わせに問題がある場合です。奥歯の噛み合わせが悪いお子さんは、アゴを横にズラした状態で噛み合わせをします。 このように、まっすぐに噛めない状態で放置すると、お子さんのアゴのズレは成長とともに悪化し、非対称な顔つきになってしまうのです。そのため、お子さんのアゴにズレやゆがみを認めた場合、早期に対応することが非常に重要です。 ここでは、お子さんの下アゴのゆがみやズレを効果的に治すことが ...
子供の顎のゆがみを効果的に治す「マウスピース型矯正装置」
お子さんの歯ならびや噛み合わせの異常の中には、放置すると深刻な異常に発展するものがあります。「下あごのゆがみ」もしくは「下アゴの偏位(へんい)」も、放置すると怖い噛み合わせの1つです。 下あごのゆがみとは、奥歯の噛み合わせの異常により、下顎をまっすぐに噛み合わせることができないために起こる噛み合わせの異常です。 まっすぐに噛み合わせることができないため、左右どちらかにずらした格好で、噛み合わせている状態です。 お子さんに下あごを左右どちらかにズラして噛む傾向がある場合、成長ととともに下あごのズレも大きくなります。そして、さらに悪くすると、下あごが骨格的に変形してしまうリスクがあ ...
子供の上唇小帯に形態異常があっても、早期に治療してはいけない理由
お子さんの乳歯が生え替わったりする頃になると、生えてくる永久歯や歯並びの状態が、急に心配になる保護者の方も多いのではないでしょうか? このように、お子さんの生え代わりに時期に、お子さんの口に関心をもって、保護者が観察することは非常に大切です。なぜなら、この時期に、いくつかの異常を見つけることがあるからです。そして、その異常の中には、早期に発見し、早期に対応することが望ましいケースが多く存在するからです。 しかし、「この早期に異常を発見したことが、仇(あだ)になるケース」が例外的にあるという事実を御存知でしょうか? つまり、異常を早期に発見し、早期に治療することが、お子さんに対して悪く作用して ...
お子さんの受け口を効果的に治す「ユーティリティアーチ」
お子さんの受け口(または、反対咬合)は、大きく2つのタイプに分けることができます。「骨格の問題があるタイプ」と、「骨格の問題がないタイプ」です。 骨格の問題がないタイプは、比較的症状が軽い受け口ということができます。そのため、簡単な矯正装置を使って、お子さんの受け口を改善することができます。 ここでは、その中でも、お子さんの受け口治療に多く使用されている「ユーティリティアーチ」について説明します。 ユーティリティアーチとは ユーティリティアーチを使う治療とは、上アゴの前歯4本に矯正器具(ブラケット)を貼り付けた後、ワイヤーを使って前歯の角度と位置を修正する ...
お子さんの発育に悪影響を及ぼす「舌小帯の異常」
お子さんの口の中で普段注意して見ておくべきことは、「歯並びや噛み合わせの問題」だけではありません。「呼吸する・食べる・飲み込む・話をする」などの口の機能についても、十分に注意しておくべきです。 なぜなら、何らかの原因によって、お子さんの口の機能が正常に働いていないことがあるからです。たとえば、舌の裏側にある小帯に形態異常があるケースが挙げられます。 このように口の中に形態異常があると、お子さんの口の機能にもさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。 ここでは、その中でも、お子さんの舌小帯に異常がある場合の影響について説明します。 舌小帯の異常とは 舌を ...
子供の出っ歯を効果的に治す「マウスピース型矯正装置」
小児期の出っ歯は、できるだけ早期に対応してあげる必要があります。なぜなら、単に見た目の問題だけではなく、転倒などの事故の時には前歯を打撲しやすかったり、歯を折ってしまったりするからです。 また、小児期の出っ歯を放置すると、骨格的に問題がある出っ歯に移行する心配があることも、早期に対応する必要がある理由の1つです。小児期の出っ歯の治療には、「マウスピース型矯正装置」が非常に有効です。 複雑な矯正器具を用いないため、トラブルも少なく、お子さんの出っ歯を効果的に矯正することができます。ただし、すべての出っ歯のお子さんにマウスピース型矯正装置を用いることはできません。 なぜならば、マウ ...
矯正装置は、受験ではマイナスポイント?
受験や進学は、お子さんにとって最初の大きな人生のイベントです。矯正装置が、「受験勉強」や「受験での面接」に悪影響があるのではないかと心配される親御さんも多いようです。 一般的に、矯正治療が、受験勉強や面接に悪影響を及ぼす心配はありません。むしろ、噛み合わせがよくなることによって、「集中力のアップ」「脳の活性化」などのメリットがあるという専門家もいます。 ただし、矯正治療を開始するタイミングなど、注意しておくべき事柄があります。ここでは、受験面接における矯正装置の影響および注意点について説明します。 一般的な矯正装置 一般的に行われている矯正治療では、歯 ...
第1期矯正治療が必要な「お子さん」とは
子どもの歯並びや噛み合わせの問題を気にして、小さいお子さんを連れて矯正相談に来る人の割合が増えています。このようなお子さんに対しては、第1期矯正治療(早期咬合治療)が有効です。 ただし、早い時期から矯正治療が必要となるのは、歯並びや噛み合わせの問題を抱えたお子さんだけではありません。 食べる、飲み込むなどの動作が上手にできないお子さん、つまり「口の機能に異常」を持っているお子さんが非常に多いのです。 このような口の機能に問題を抱えたお子さんの場合、出来るだけ早期に発見して、対応することが望ましいです。では、どのようして、このような問題を発見することができるでしょうか? こ ...
お子さんに必要な「第1期矯正治療の目的」とは
近年、第1期矯正治療(早期矯正治療)を受けるお子さんの割合が増加しています。これらの矯正治療は、歯並びや噛み合わせの改善を目的としたものでだけではありません。 その他にも、「食べる」「飲み込む」「鼻で呼吸する」など、口に関係する機能を獲得することを目的とする場合もあります。 なぜなら、最近は歯並びや噛み合わせの問題だけではなく、口の機能に関する問題を多く抱えたお子さんの割合が増加しているためです。 ここでは、第1期矯正治療を行う目的について説明します。 第1期矯正治療とは 第1期矯正治療とは、幼少期に行う矯正治療のことです。 つまり、「乳歯の時期」もしくは「乳歯が多く ...
マウスピース型矯正装置が、上手に使えるようになるための方法
「マウスピース型矯正装置」は、お子さんの出っ歯(または、上顎前突症)を効果的に治療することができる矯正装置です。 この装置の最大の特徴は、お子さん自身で取り外しができるということです。 そのため、食事の際にも、口の中に装置がない状態で、普段通り食べることができますし、歯磨きの際にも、装置を外した状態で、清掃することが可能です。 このように、簡単に取り外しできる装置であるため、小さなお子さんにとって負担が少なく、比較的受け入れやすい矯正装置ということができるのではないでしょうか。 しかし、一方で、取り外しが簡単にできるという特徴から、お子さん自身の努力や協力が必要であったり、無意 ...
デコボコ歯並びを効果的に予防する「連続抜歯法」
そろそろ小学校にあがる頃になると、乳歯の生え代わりが始まります。お子さんの口の中に、「永久歯が乳歯の裏側からはえてきた」「永久歯が曲がってはえてきた」などの問題をみつけるとひどく心配してしまいます。 しかし、この時期のお子さんの歯デコボコは、矯正治療によって改善することができます。あごの大きさを広げて、デコボコを修正する方法が一般的ですが、歯の本数を適切に間引くことでデコボコを予防することもできるのです。 ここでは、順番に歯を抜歯することで歯のデコボコを予防することができる「連続抜歯」について紹介します。 連続抜歯とは 連続抜歯は、奥歯の生え代わりを利用し ...
子供の出っ歯に見られる「歯槽性タイプ」と「骨格性タイプ」の違いとは・・・
子供の出っ歯(または、上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう))は、「歯槽性(しそううせい)」と「骨格性(こっかくせい)」の2つに分類することができます。 お子さんの出っ歯が、歯槽性もしくは骨格性なのかについては、早い段階で診断することが非常に重要です。なぜなら、骨格性の場合、矯正治療の必要性もしくは緊急性が大きく違ってくるからです。 そのため、お子さんに出っ歯の噛み合わせがある場合、できるだけ早期に診察を受ける必要があるのです。 骨格性の出っ歯 骨格性(こっかくせい)の出っ歯とは、骨格に異常がある出っ歯のことです。つまり、顎骨のサイズや、顎骨の位置に問題があり、その結果として出っ ...
第二次性徴期の下アゴの成長で、受け口が悪化する理由
小さい頃、頑張って治療した受け口も、第二次性徴(だいにじせいちょう)がはじまると再発したり、悪化したりする心配があります。 なぜなら、第二次性徴の時期に見られるアゴ骨の成長は、受け口タイプのお子さんにとって、不利に作用するからです。 ここでは、第二次性徴期にみられるアゴ骨の成長と、受け口の再発について説明します。 アゴ骨の成長 第二次性徴の時期は、身体が大きく成長する時期です。口の中でも、乳歯が抜けてしまったり、12歳臼歯(または、第二大臼歯)が生えはじめたりする時期です。 アゴ骨の形態についても、この時期に大きく成長します。ただし、この第二次性徴の時期に大きくなるのは下ア ...
昔は見られなかったが、最近みられる「歯ならび異常」
以前は考えられなかった乳歯の異常が、最近頻繁に見られるようになってきました。それだけ口の周りの筋肉が落ちてきたり、極端に顎の大きさが小さくなってきたりしているののです。このような乳歯の問題が認められる場合、そのお子さんには矯正治療が必要となる可能性が高いです。できれば、通常より深刻なケースが多いので、早めに矯正相談に行かれることがオススメです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ここでは、昔はありえなかった乳歯の「はならび異常」について説明します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ...
乳歯交換期に注意してあげたいこと
乳歯の交換は、就学の前後ではじまります。この時期の乳歯の生え代わりを、よく観察することは保護者の大切な役目です。まず最初にビックリしてしまうのが、乳歯の裏側にでてくる下顎の前歯です。このことについては、幸い緊急性はありません。しかし、乳歯交換中の異常の中には、急いで対応してあべるべきものもあります。異変が確認された場合は、早めに歯科医院で確認してもらうことがオススメです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ここでは、乳歯交換つまろ永久歯が生えるの際に保護者が注意しておくべき内容について説明していきます ・・・・・・・・・・・ ...
「出っ歯」の原因になってしまう 子供の悪い習癖とは・・・
お子さんの前歯が、徐々に出てきているようなら、原因となっている「癖(くせ)」がないか確認が必要です。 お子さんの普段の仕草の中に、出っ歯(または、上顎前突症)をつくってしまう原因となるような癖があるのです。放置すると、出っ歯がますます悪化することが心配されるので注意が必要です。 このような癖がある場合、早めに対応してあげることが大切です。 ここでは、出っ歯をつくってしまう原因となる「お子さんの癖」について説明します。 出っ歯をつくる癖 指吸い 出っ歯の原因となる癖として、もっとも多いのが「指吸い」です。 中には、指にタコができるほど、強烈に指を吸っている子どももいる ...
乳歯の生え代わり時に、親がビックリしてしまうこと
小学校にあがる頃になると、前歯の乳歯がグラグラしてきます。いわゆる「乳歯の交換」、または「永久歯への交換」です。 この時期は、保護者の方がお子さんの口の様子に、自然に興味を示す時期です。それと同時に、お子さんの口の様子を、しっかり観察する必要がある時期でもあります。 お子さんの口の様子をしっかり観察するのは、親の大切な役目です。仕上げ磨きの時などには、乳歯が順調に生え代わっていること、永久歯がスムーズで交換していることを確認する必要があります。 ここでは、保護者が心配してしまいそうなことや、思わずビックリしてしまいそうな乳歯の生え代わりについて説明します。 乳歯の交換 永久 ...
第二次性徴がはじまったことを知ることができる3つのサイン
矯正治療において、第二次性徴(だいにじせいちょう)がはじまる時期を正確に把握することは非常に大切です。 なぜなら、第二次性徴がおこる時期は、下アゴが大きく成長する時期でもあるからです。また、この時期に、下アゴが大きく伸びるという特徴を考慮して、治療計画をたてる必要があるからです。 ただし、第二次性徴がはじまる時期には個人差があります。そのため、実際の年齢は、第二次成長を判断する材料としては、当てにならないのです。 よって、ここでは、第二次性徴がはじまる時期、およびはじまったことがわかるサインについて説明します。 第二次性徴と矯正治療 矯正治療を行ううえで、第二次性徴の時期を ...
子供の受け口(下顎前突症)にみられる3つのタイプ
「受け口」または「反対咬合(はんたいこうごう)」とは、上下の歯をまっすぐに噛み合わせた際、前歯の噛み合わせが前後逆の状態になっている噛み合わせのことです。 このような受け口の噛み合わせは、大人だけでなく、小さなお子さんでも見受けられます。ただし、永久歯で見られる受け口と違って、小さなお子さんで見られる受け口は、常に下アゴが大きいことが原因で発生しているとは限りません。 成人の受け口と違って、お子さんの受け口には、いくつかのバリエーションがあるのです。ただし、これを放置すると、下アゴが大きいタイプの受け口、つまり骨格的に異常があるタイプの受け口に移行する心配があるので注意が必要です。 ...
急いで早期治療を開始する必要があるタイプの「受け口」とは・・・
「受け口」の噛み合わせ異常は、多くの場合、すでに乳歯の段階で確認することができます。そのため、矯正相談に来るときのお子さんの年齢も、2歳もしくは3歳と非常におさないことが少なくありません。 また、実際の受け口治療についても、早くは、お子さんがまだ3〜4歳の時点で、矯正治療を開始するケースがあります。 しかし、すべてのお子さんに対して、極端に幼い段階から行う早期治療を開始するとはかぎりません。前歯が永久歯にある程度交換するのをまって治療を開始しても十分なケースがあるのです。 では、極端に早い段階で治療を開始する必要があるお子さんと、小学校にあがるのをまって治療を開始してもよいお子 ...
親知らずは、女性の敵
矯正治療中、もしくは治療後に、親知らずの抜歯をオススメしています。 なぜなら、状態の悪い親知らずを放置すると、歯並びや噛み合わせが崩れる危険性があるだけではないからです。突然、親知らずに大きな痛みが起こったり、手前の歯を巻き込んで悪くしたりすることがあるからです。 とくに、あなたが女性なら、親知らずは必ず抜いておくとこをオススメします。なぜなら、男性に比べて女性のほうが、親知らずによる悪影響を受けやすいからです。 ここでは、女性における親知らずの悪影響と、親知らずを若いうちに抜いたほうが良い理由について説明しています。 親知らずのトラブル 親知らずが痛むのは、体調を少し崩し ...
寝ている間に外れるムーシールドへの対処法
「ムーシールド®」は、お子さんの受け口(または、反対咬合)の治療法を幼少期から開始することができる矯正装置です。この装置の最大の特徴は、お子さん自身で取り外しができるということです。 そのため、食事の際にも、口の中に装置がない状態で、普段通り食べることができますし、歯磨きの際にも、装置を外した状態で、清掃することが可能です。 このように、簡単に取り外しできる装置であるため、小さなお子さんにとって負担が少なく、比較的受け入れやすい矯正装置ということができるのではないでしょうか。 しかし、一方で、取り外しが簡単にできるという特徴から、お子さん自身の努力や協力が必要であったり、無意識 ...
歯列矯正もかわいく
装置があまり目立たない格好で、矯正治療を行いたいと考える方が圧倒的に多いのは事実です。しかし、その一方で「矯正治療を楽しもう」と考える中学生や高校生も多くいます。 たとえば、カラークリップを用いて、矯正装置をかわいくオシャレにする方法です。最近、派手な装置をつけて、矯正治療を行っている中学生や高校生を見かけたことはありませんか? あれは、矯正装置をさまざまな色のカラークリップでデコレーションし、矯正治療を楽しく行っている中学生や高校生の様子だったのです。 ここでは、このように矯正治療自体を楽しんで行うための方法の1つである、カラークリップで矯正治療を飾(かざ)る方法について説明 ...
おしゃぶりを使用するメリットとデメリット
お子さんに、おしゃぶりを与えていますか? 使用されている場合も、何気なく使っていたり、もしかするとおしゃぶりを与えてると静かになるからという理由だけで使用していたりする方もいるはずです。 実は、口の機能にとっても、お子さんにおしゃぶりを用いる利点がななりあるのです。そいう意味で、おしゃぶりを積極的にお子さんに使用させることはオススメです。 ここでは、おしゃぶりを使用することによって得られるメリットについて説明します。 おしゃぶり使用の目的 子供の神経を落ち着かせるため おしゃぶりを使用することで、子供の精神安定をはかることができます。なぜなら、おしゃぶりを咥(くわ)える、 ...