歯列矯正をはじめる際、検査はできるだけ簡単なほうがいいって誰だって思いますよね。
でも、写真撮影だけを行って歯列矯正をはじめる歯科医院って、実はかなり危ないのです。なぜなら、歯列矯正は、そんな簡単な検査だけで正確な治療計画がたてられるものではないからです。
しかし、世の中には、検査が不十分なまま歯列矯正を開始する歯科医院が多くあります。嘆(なげ)かわしい限りです。
このような間違った歯科医院選びをしないようにするためにも、歯列矯正に必要な検査についてあらかじめ知識をもっておくことが非常に大切だとわたしは考えます。
そのため、ここでは歯列矯正をはじめる際、絶対に必要となる検査項目について紹介しています。これを読むことによって、歯科医院選びでの失敗がなくなるはずです。
精密検査が不十分だと・・・
精密検査が不十分だと、どんな問題があると思いますか?
まず、診断を正確にすることができません。診断が不十分だと、歯列矯正の治療計画も間違ったものになる可能性が非常に高くなります。
そのようなデタラメな歯列矯正を、あなたなら受けたいと思いますか? 絶対にイヤですよね。
予定どおりに歯並びがキレイにならなかったり、治療期間が極端に長くなったりしたら悲しくなりますよね。
歯列矯正に必要な精密検査
歯列矯正をはじめる際に必要となる検査は、歯科医院によって多少異なります。歯科医院によっては、下アゴの運動を記録したり、筋電図をとったりするところもあります。
ただし、以下の5つの検査項目は、歯列矯正をはじめる際には必ず要るものです。この検査をしっかりと行わない歯科医院では、決して歯列矯正をはじめてはいけません。
①口腔内写真
②顔写真
③パノラマレントゲン写真
④セファロレントゲン写真
⑤歯列模型
セファロレントゲン撮影は必須
歯列矯正を専門に行う矯正歯科医院では、セファロレントゲンを撮影しないで歯列矯正をはじめるなんていうことは決してありません。
なぜなら、歯列矯正の診断を行ううえで、セファロレントゲンの撮影は必要不可欠のものだからです。
しかし、一般歯科もしくは小児歯科を標榜する医院の中には、歯列矯正を行っているにもかかわらずセファロレントゲンを撮影するための器械をそもそも設置していないところが多くあります。
そのため、間違った診断、間違った治療計画のままで歯列矯正を行い、残念な治療結果になった事例を多く見かけます。
歯列矯正を専門に行っている歯科医院以外で治療を受ける際は、必要な精密検査をしっかり行う歯科医院であることをくれぐれも確認してから矯正相談の予約をするようにしてくださいね。
まとめ
歯列矯正をはじめる際、しっかりとした検査が必要です。
精密検査が不十分だと、正しく診断することができないだけでなく、正しい治療計画がたてられないからです。デタラメな治療計画だと、歯並びがキレイにならないだけでなく、治療期間が極端に長くなってしまうからです。
これから歯列矯正をはじめる方は、精密検査をしっかりと行う歯科医院であることを確認したうえで、矯正相談の予約をとるようにしてくださいね。
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