歯列矯正をはじめる際、歯科医院選びに慎重になるのは当然です。
どの歯科医院で歯列矯正するかによって、治療結果が大きく異なるから当然ですよね。
歯科医院選びで失敗して残念な仕上がりになってしまっては、治療費だけでなく2年にも及ぶ治療期間がムダになってしまいますからね。
でも、歯列矯正をはじめる際、歯科医院選びと同じくらい、場合によっては歯科医院選び以上に重要なことがあるということを御存知でしょうか?
ここでは、歯列矯正をはじめる際、歯科医院選びよりもっと大切なことについて詳しく説明します。
これを読むことによって、後悔しない歯列矯正がきっと受けられるはずです。
歯科医院の選択が正解だったとしても
歯科医院の選択が正しければ、治療結果についてはきっと満足できるレベルになるはずです。
でも、あなたが求めているものは治療結果だけでしょうか? 決してそれだけではないですよね。
だって、歯列矯正が完了するまでには、およそ2年の歳月がかかるのですから・・・
歯科医院選び以上に重要なこととは・・・
歯科医院選び以上に重要なこと・・・それは、「矯正装置の選択」です。
歯列矯正を行う際の装置には、大きく分けると①表側矯正装置 ②裏側矯正装置 ③マウスピース矯正装置の3つのタイプがあります。
当然、それぞれの矯正装置には、メリットとデメリットが存在します。歯列矯正が完了するまでには、2年ほどの歳月がかかります。
そのため、目的に合っていない矯正装置を選択すると、歯列矯正が非常に辛(つら)い経験、地獄の日々になってしまう恐れがあるのです。
<矯正装置の種類>
- 表側矯正装置(=唇側矯正装置)
- 裏側矯正装置(=舌側矯正装置)
- マウスピース矯正装置
好きな楽器を諦めた・・・
現在、岡山市内の美容室で活躍中のAさん(22歳、女性)は、歯列矯正の想い出について次のようなことを話してくれました。
「中学生の頃、音楽が大好きで、吹奏楽部にはいりました。うれしいことに、ユーフォニアムの担当になったのです。
ユーフォニアムは、演奏することをずっとあこがれていた楽器です。その楽器の担当になったことで、部活動の時間が毎日楽しみになりました。
その甲斐もあって、演奏はみるみる上達。中学2年の秋には、副部長に推薦されるまでの腕前になりました。
高校も、もちろん、吹奏楽部がある進学することにしました。それも、県大会でも毎年上位争いをするような強豪校です。
そこでも、吹奏楽部にはいって、ユーフォニアムを続けることを本当に楽しみにしていました。
でも、高校の吹奏楽部では、ティンパニという打楽器を担当することになりました。
理由は、ユーフォニアムを演奏することを顧問の先生が許可しなかったからです。
実は、母親のススメもあり、中学3年の秋から歯列矯正をはじめていました。ネットで、歯並びがよくなると楽器演奏も上達するという記事を見かけたことも大きな要因でした。
でも、顧問の先生の目には、矯正装置がついていたらユーフォニアムの演奏はムリだというふうにうつったのですね。
主治医の先生に、裏側の矯正装置もしくはマウスピースを使った矯正に変更することも相談しました。
でも、改めて追加料金が必要になるとのことでしたから、泣く泣く断念しました。
今でも、裏側矯正を最初から選んでいたら・・・マウスピース矯正のことを知っていたら・・・と思いがときどき頭をよぎることがあります。」
ライフスタイルに合った矯正装置を
Aさんの事例でも分かるように、歯列矯正をはじめる際、ご自身のライフスタイルにあった矯正装置を選択することことが非常に大切です。
最近人気のマウスピース矯正は、違和感がすくなく治療中の痛みも極端に少ない装置です。
ご自身で取り外しすることもできるため、ライフスタイルに影響しにくい矯正装置ということができます。
しかし、友達と外で食事することが多かったり、間食したりすることの多い方だとどうでしょう。
この場合、マウスピース矯正は非常に厄介な装置になってしまいます。なぜなら、飲食をする際には、マウスピースをその都度外す必要があるからです。
そのため、友達と外で食事することが多かったり、間食したりすることの多い方にとっては、ブラケットやワイヤーを用いる矯正治療がむしろオススメなのです。
まとめ
歯列矯正をはじめる際、矯正装置の選択は非常に重要です。
歯列矯正で後悔しないためには、歯科医院選びと同じくらい矯正装置の選択は重要であると断言します。
なぜなら、歯列矯正が完了するまでには、およそ2年ほどの歳月がかかるのですからです。
そのため、目的に合っていない矯正装置を選択すると、2年もの間、辛(つら)い日々を過ごすことになるからです。
歯列矯正をはじめる際には、使用する矯正装置についてしっかりと確認したうえで治療をスタートするようにしてくださいね。
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