横顔が整っている人をみて、ハッと息をのんでしまったり、嫉妬してしまったりすることありますよね。横顔がキレイな人をみると、本当にうらやましく思います。
口ゴボの口元に引け目を感じている方の中には、「自分も、キレイな横顔になりたい」と感じている方は多いのではないでしょうか?
口ゴボの口元は、歯列矯正で改善することが可能です。ただし、口ゴボ治療を行う前に、自分がどのタイプの口ゴボであるかを正確に知ることは非常に大切です。
なぜなら、どのタイプの口ゴボかによって、「必要になる治療法」「選択できる治療法」が違ってくるからです。
矯正相談にくる方の中には、「見当違いの治療法」や「そもそも選択不可能な治療法」を希望してくる方がたくさんいます。
まともな矯正歯科を選択したのであれば、そういった間違いも修正されることでしょう。しかし、実際には、患者の希望する治療方法をそのまま選択し、「矯正したけど、まったく治っていない」などのトラブルに発展した事例が多く見られるのです。
そのため、ここでは「自分の口元は、口ゴボなのか」、もしくは「どのタイプの口ゴボなのか」についてセルフチェックできる方法について紹介します。これを読むことによって、あなたに必要な治療方法を正しく見つけることができるようになるはずです。
口元の印象が重要である理由
鏡で自分の顔を確認するとき、私たちは、正面顔だけをみることがほとんどです。しかし、正面顔よりも、むしろ横顔の印象に気をつかうべきではないでしょうか?
なぜなら、正面顔よりも横顔の方が、他人の目にふれる機会が圧倒的に多いからです。そして、そして、この横顔の印象に大きく関係するのが、「口元(くちもと)の様子」だからです。
たとえば、イケメンもしくは美人といわれる芸能人や、モデルさんをみると明らかです。そのほとんどは、圧倒的に口元のバランスが良かったり、横顔の印象がキレイに整っていたりする人たちだからです。
口元の突出度をチェックする3つの方法
口を閉じるだけで簡単にチェック
まずは、口唇をそっと閉じることで、横顔の印象をチェックすることができます。
口を軽く閉じたとき、下唇のところに深い溝があらわれたり、下顎の先に梅干し状のシワができたりするようなら、出っ歯の可能性が大です。
なぜなら、出っ歯だと、口唇を自然に閉じることができないからです。そして、口唇を無理に閉じようとすると、口の周りの筋肉に余計なチカラを加える必要があるからです。
人差し指でチェック
次に行うのが、人差し指をつかう方法です。「鼻のあたま」と「下顎の先」に、人差し指をそっと触れることで、口元の突出をさらに正確に確認することができます。
なぜなら、鼻の頭と下顎の先端においた人差し指が、「Eライン(イーライン)」そのものだからです。Eラインとは、エスティックラインとも呼ばれる、横顔の美しさを判断する際に基準となる線のことです。
この鼻先と下顎を結ぶ線に、口唇が触れるか触れないかぐらいの状態が、日本人の横顔がもっとも整ってみえるバランスであると言われています。
そのため、人差し指をかざしたとき、口唇がつよく押しつぶされるようであれば、「口元がかなりでている」もしくは「出っ歯である」ことがわかります。
実際に横顔の写真を撮って診査
上の2つにあてはまる場合、家族または友人に頼んで、横顔の写真を実際にとって確認することがオススメです。
ただし、その際は、きちんと真横から撮影するようにしてください。なぜなら、角度がついた状態で撮影しても、正確に診断することができないからです。
たとえば、少し後側から撮影すると、鼻や顎先が見えにくくなったり、かくれてしまったりします。そのため、出っ歯の横顔の画像になってしまいます。
また逆に、前方から撮影してしまうと、平面的な画像になってしまいます。そのため、顔の凹凸が確認できず、横顔の印象を正確に判断することができないからです。
真横からとった横顔の写真をつかって観察することで、自分の横顔の印象を知ることができます。
横顔の印象を悪くする口ゴボの3タイプ
横顔の印象に悪影響をあたえる出っ歯には、大きく3つのタイプがあります。あなたの出っ歯は、以下の3つのどれに当てはまるでしょうか?
下顎が小さいタイプ
「出っ歯」または「上顎前突症」と呼ばれるタイプです。
このタイプの噛み合わせでは、前歯の出っ張りが大きいと、横顔にも大きな影響が出てきます。なぜなら、前歯の出っ張りが大きいと、口唇を楽に閉じることができなくなるからです。
そのため、下唇の下に深い溝ができたり、下顎の先に梅干しみたいなシワができたりしやすいのです。
このタイプの出っ歯で必要な治療は、上の前歯を歯列矯正によって後方に引っ込めると同時に、下顎を前方に出すことです。そうすることによって、口唇を楽に閉じることができるようになるだけでなく、キレイな口元をつくることができます。
上顎と、下顎の両方が出ているタイプ
「上下顎前突症」、または「両顎前突症」と呼ばれるタイプです。
このタイプは、口の中の噛み合わせだけをみると、一見キレイな噛み合わせに見えます。しかし、口を閉じる際には、出っ歯のときと同じように、常に口唇にチカラをいれておく必要があります。
そのため、口の周りの筋肉に極端にチカラをいれて、口唇をすぼめている様子は、周囲の人にとても不自然に見えてしまうのです。
このタイプで必要な治療は、上下の前歯を歯列矯正によって引っ込めることです。そうすることによって、違和感なく口唇を閉じることができるようになるだけでなく、スッキリとした口元をつくることができます。
鼻が低く、顎がないタイプ
本来、口元は出ていないのに、出っ歯のように見えてしまうケースがあります。それが、「顎なしタイプ」の口ゴボです。
なぜなら、下顎の先端がはっきりしないケースでは、相対的に口元が突出しているように見えてしまうからです。そのため、本来、口元が出ているわけではないにもかかわらず、横顔の印象が出っ歯のように見えてしまうのです。
残念ならが、このタイプの口ゴボは、矯正治療だけで横顔の印象を改善することはできません。たとえば、「オトガイ形成手術」などを行って、下顎の先端を整えたりすることが必要になります。
前歯を引っ込め続けても、決してキレイなE-ラインの口元をつくることはできないのです。
矯正治療で口元をさげる際の注意点
老け顔になる
口元を下げすぎると、老け顔(または、老人様顔貌)になってしまうので、注意が必要です。
なぜなら、口元を下げると、大人っぽい印象になったり、ほうれい線が現れやすくなったりするからです。
そのため、矯正治療を受ける際には、主治医としっかりと相談したうえで、口元の引っ込め過ぎにならないように注意する必要があるのです。
矯正治療だけでは、不十分なタイプがいる
歯列矯正だけでは、口元の印象を完全に改善できないケースがあります。それは、鼻が低くかったり、下顎の先端が小さかったりする場合です。
なぜなら、鼻が低くかったり、下顎の先端が小さかったりする場合、きれいなEラインをつくることができないからです。そのため、このような場合には、矯正治療だけで、Eラインを整えようとしてはいけません。
なぜなら、口元を下げすぎることになってしまうからです。そのため、矯正治療だけでなく、たとえば、鼻を高くしたり、下顎の先端の形を整えたりするなどのオプション治療が必要になるのです。
まとめ
歯列矯正を受けることで、口元の様子や、横顔の印象を大きく改善することができます。そのため、自分の横顔に対してなにがしかのコンプレックスをもっている方には、ぜひ矯正相談を利用することをオススメします。
ただし、矯正治療で口元を改善する際には、注意が必要です。なぜなら、不適切に治療を行うと、口元を下げすぎたり、老人顔貌になってしまったりする心配があるからです。
よって、矯正治療を考えている方は、出っ歯治療において実績のある歯科医院を選択することが非常に大切です。
そして、そのような安心して治療を受けることができる歯科医院を見つけたうえで、矯正相談に行くようにしてください。