テレビや雑誌で活躍する芸能人やモデルさんの中にも、八重歯(やえば)がかわいいと評判になったり、笑ったときに見える八重歯がチャームポイントになっている人がたくさんいます。
しかし、テレビや雑誌で活躍している人の多くも、20歳を境界にして、八重歯を急に治療しはじめるのはなぜでしょうか?
なぜ、自分のチャームポイントを無くしてまで、八重歯を治療したいと思いはじめるのでしょうか?
なぜなら、八重歯を実際にもっている人にしか分からない「日常生活への支障」があったり、「わずらわしさ」を感じる場面がたくさんあったりするからなのです。
ここでは、八重歯の人が普段困っていること、そして、今後、さらに鬱陶(うっとう)しくなるであろうことについて説明しています。
八重歯とは
八重歯とは、先端が尖(とが)った犬歯のことを意味するものではありません。
外側に追い出される格好になった犬歯、もしくは、そのような犬歯がある歯並びのことを、八重歯というのです。
八重歯の原因は、あご骨が狭(せま)いことにあります。上あごが小さいため、すべての歯が並ぶことができず、犬歯が外側に追い出される格好になっているのです。
八重歯の人だけが理解できる「八重歯のデメリット」
口唇に異常が・・・
八重歯があると、口唇に異常が発生する場合があります。たとえば、口唇の中にできる「しこり」であったり、口唇の表面にできた「腫瘤(しゅりゅう)」だったりです。
これらの異常は、八重歯があることによって、口内炎が繰り返し同じ場所に発生したことが原因と考えられます。
なぜなら、炎症を繰り返す部分には、繊維性の細胞が多く集まるからです。このことは、「手術の傷痕」や「火傷の傷痕」を想像すると容易に理解できるでしょう。
食事の際に・・・
八重歯をもつ人は、食事中にも不便を感じることが多いようです。なぜなら、八重歯の部分は、食べものが詰まりやすい格好になっているからです。
中でも、肉料理や焼き魚など、繊維を感じる食べものの際は非常に厄介です。なぜなら、繊維のある食べものは、歯と歯の間にまでしっかりと入り込んでしまうからです。そのため、簡単に取り除くことはできないのです。
ただし、注意したいのは、食べものが詰まった際の行為です。なぜなら、歯に詰まった食べカスを、無意識に舌でいじったり、吸引力で取り除こうとしたりしているケースが多いからです。
そして、歯に詰まった食べカスを舌でいじったり、吸引して取り除いたりする様子は、周囲の人に非常に不快な印象を与えてしまうからです。
会話の途中に・・・
八重歯をもつ人の多くが、会話の際も恥ずかしい仕草を行っています。たとえば、歯に張りついた口唇を舌で剥(は)がしたり、歯の表面を舌で濡らしたりする仕草です。
ただし、このみっともない仕草についても、本人が自覚していないことが非常に多いです。なぜなら、八重歯があると、口唇が歯に頻繁に張りついてしまうからです。
そのため、歯に張りついた口唇を舌で剥(は)がしたり、歯の表面を舌で濡らしたりする仕草が、すでに自然な癖(くせ)になってしまっているケースが多くあるのです。
鏡を見ると・・・
八重歯があると、口元にも悪影響を及ぼします。たとえば、鼻下部分にデコボコがあったり、口唇のカタチが歪(いびつ)になったりする場合です。
ときには、「口の中に、何か入っている?」と誤解してしまうほど、周囲の人には違和感がある様子に見えるのです。
また、口元への影響は、成人するとともに、明らかに目立つようになってきます。成人すると、体内のホルモンバランスが安定してくるからです。
そして、若い時にはボリュームがあった頬や口元の様子も、シュッと引き締まった格好に変化するからです。
せっかくのメイクが・・・
八重歯は、メイクにも影響を及ぼします。
たとえば、口紅(くちべに)です。なぜなら、八重歯があるせいで、端の方の口紅だけがいつも落ちてしまったり、赤い色が八重歯についてしまったりすることがあるからです。
そのため、「普段づかいの口紅の色は、薄いものに限定している」「披露宴やパーティなどで、濃い口紅を付けた際には、できるだけ口を動かさないように気をつけている」という女性が、決して少なくないのです。
まとめ
八重歯は、できるだけ10代の頃に治療しておくことがオススメです。なぜなら、成人になると、八重歯がかわいくなくなってしまうことが多いからです。
そして、社会人になると、仕事が忙しかったり、人前にでる機会が多くなったりして、矯正治療がますます受けにくい状況になってしまうことが予想されるからです。
そのため、八重歯がある方は、矯正治療が比較的受けやすい10代のうちに、積極的に治療開始することをオススメします。
その際は、必ず八重歯治療において実績のある歯科医院を選択したうえで、矯正相談に行くようにしてください。