受け口(または、下顎前突)の噛み合わせの人は、「第一印象で、ものすごく損をしている可能性が高い」という事実を御存知だったでしょうか?
受け口の噛み合わせ人は、周囲の人に「恐い」「機嫌悪そう」と、誤解されているのです。そして、敬遠されているケースが少なくないのです。
そして、そのように誤解を受ける理由には、受け口の噛み合わせによる影響が、大きく関係しているのです。
ここでは、受け口の噛み合わせの方が、周囲の人を遠ざける理由について説明します。
受け口が怖がられる理由
下アゴが大きい
受け口の噛み合わせの人は、下アゴが大きいことが特徴です。下アゴが大きいことで、「男らしい」「力強い」という印象を周囲に与えてしまいます。
また、頭部のバランスをとるために、やや下顎の顎先を突き出した姿勢になりがちです。顎を前に突き出した格好は、周囲の人に「勝ち気」「挑戦的」な印象を与えやすいのです。
さらに、頭部が上向きになった際の、目線についてです。目線が見下ろす格好になるため、相手に「威圧感」を与える原因になりやすいのです。
口唇のカタチ
受け口の噛み合わせでは、口を閉じた際の口唇のカタチにも特徴がでます。唇(くちびる)が薄くなり、口を閉じた際に「へ」の字口になりやすいのです。
これは、残念ながら、怒りの感情をもった時のサイン、つまり口唇が緊張しきつく結んでいる状態と非常に酷似(こくじ)します。
そのため、受け口の噛み合わせでは、「怒っている」「機嫌が悪い」などの印象を、周囲に与える原因になっているのです。
前歯の見え方
受け口の噛み合わせの特徴として最後に挙げられるのが、上アゴの前歯が見えにくいということです。
受け口の噛み合わせでは、上アゴの前歯が唇に隠れて、周囲の人に見えにくいのです。たとえば、会話のとき、笑った際に上アゴの前歯がほとんど見えない状態だと、相手はどのように感じるでしょう?
前歯の露出が極端に少ないと、無表情であると感じてしまうのです。そのため」、「感情を表現が少ない」もしくは「冷たい」と、周囲に誤解されることがあるのです。
受け口の治療
私のクリニックでは、受け口の矯正治療を行う際には、噛み合わせの改善だけでなく、見た目の印象についても改善できるように、治療計画をたてるようにしています。
具体的には、2つのことを行います。
まず、最初に行うのは、上アゴの前歯を前方に移動します。このように、上アゴを前方に大きくすることで、口唇のサポートを強くし、ふっくらとした口唇にすることができるのです。
次に行うのが、上アゴの前歯を引っ張り出すことです。このように歯が伸び出すことで、上アゴの前歯が口唇に隠れない格好にするのです。
そうすることで、前歯が常に露出するようになります。そのため、周囲の人に「明るい印象」「やさしい印象」を与えるようになるのです。
まとめ
受け口の噛み合わせの方は、「怒っている」「不機嫌」とのイメージを周りに与えがちです。そのため、かなり損しているのではないでしょうか?
そのため、これから受け口の治療を考えている方は、顔の印象についても考慮し治療を行う歯科医院を選択することが大切です。
そして、そのような適切な治療が受けられる歯科医院を見つけたうえで、矯正相談に行くようにしてください。