マウスピース矯正は、比較的新しい治療法です。そのため、歯科医院選びが非常に重要になります。
なぜなら、どの歯科医院で治療を受けるかによって、治療期間だけでなく治療結果が大きく異なるからです。
そのため、マウスピース矯正をはじめる際は、以下の3つのポイントを確認したうえで歯科医院を選択するようにしてください。
歯科医院選びにおける3つのチェックポイント
チェックポイント①|
信頼できるマウスピース矯正システムを採用している
チェックポイント②|
マウスピース矯正の治療実績が十分にある
チェックポイント③|
口腔内スキャナーが設置してある
チェックポイント①|信頼できるマウスピース矯正システムを採用している
最初にチェックすべきポイントは、「どのマウスピース矯正システムを使用しているのか」ということについてです。
なぜなら、マウスピース矯正システムの種類によって治療期間だけでなく、治療結果が大きく異なるからです。
確かに、軽度の歯並び異常のケースであれば、実績のないメーカーのマウスピース矯正システムでも治すことができるのかもしれません。
しかし、噛み合わせ異常があるケースや、しっかりとした歯並び異常があるケースで用いることができるのは、実績のあるまともなマウスピース矯正システムだけです。
中には、自らの歯科医院で作った独自のマウスピースで歯列矯正を行っているという歯科医院もあるので、事前によく確認しておく必要があるのです。
「インビザライン®」
「インビザライン」は、現在、世界で最も使用されているマウスピース矯正システムです。
1998年に提供開始して以来、インビザラインによるマウスピース矯正治療を受けた方の数は、500万人を突破しています (2020年1月現在)。
これほどまでに治療実績があり、治療データが蓄積されたマウスピース矯正システムが他には存在しません。
そのため、インビザラインは治療実績だけでなく、治療の安全性においても他のマウスピース矯正システムを圧倒するシステムであるといえるのです。
チェックポイント②|マウスピース矯正の治療実績がある
次にチェックすべきポイントは、「マウスピース矯正治療の実績」についてです。
なぜなら、マウスピース矯正による治療法は、ブラケットやワイヤーを用いて行う従来の矯正治療法とはまったく異なるからです。
すでにマウスピース矯正を行っている歯科医院の中には、マウスピース矯正のことを十分に理解しないまま、手探り状態でをはじめている歯科医院が少なくありません。
そのため、マウスピース矯正治療による実績が少ない歯科医院で歯列矯正を行うと、失敗する危険性が非常に高いといえます。
矯正歯科を選ぶ際は、マウスピース矯正治療の実績が最低でも年間100ケース以上ある歯科医院を選択することが望まれます。
チェックポイント③|口腔内スキャナーがある
最後にチェックすべきポイントは、「口腔内スキャナー」についてです。
口腔内スキャナーとは、歯並びや噛み合わせの状態をデジタルで読み取るカメラのことです。
マウスピース矯正を受ける場合、この口腔内スキャナーがある歯科医院を選択した方が圧倒的に有利です。
なぜなら、口腔内スキャナーがあると、歯並びや噛み合わせの状態を精密に記録することが可能だからです。
そのため、歯にしっかりと合ったマウスピースを作ることができるからです。
口腔内スキャナーで歯型とり作業を回避
マウスピース矯正で歯列矯正が完了するまで、歯型とりの作業が平均3〜4回 必要です。しかし、材料を口の中に入れて歯型をとるという作業は、歯型をとられる側にとって非常に苦しく不快なものです。
中には、この歯型とり作業が苦しいために、歯列矯正治療することを断念した方や、治療を中断した方もいらっしゃいます。
しかし、口腔内スキャナーがあれば、この歯型とり作業を回避することができます。そのため、治療を受ける側にとって、マウスピース矯正が非常に快適になったといえます。
インビザライン専用 口腔内スキャナー「iTero Element®」
絶対に選んではいけない歯科医院とは・・・
精密検査を行わない歯科医院は論外
マウスピース矯正は、ブラケットやワイヤーを用いる矯正と比べても非常に安全な治療法です。なぜなら、コンピューター上で計画した通りに、歯を動かすことができるからです。
ワイヤーを用いた矯正治療のように歯が予想外の方向に移動してしまったり、歯が想定したよりも移動し過ぎてしまったりするということがないからです。
しかし、マウスピース矯正が安全だからといって、矯正開始前の精密検査が不要になるわけではありません。
なぜなら、噛み合わせを扱う場合には、セファロ撮影もしくはCT撮影を行って、骨格タイプについてしっかり判断することが不可欠だからです。
しかしながら、骨格タイプの診査をしないまま、マウスピース矯正を行う歯科医院が多く認められます。
骨格タイプの診査を行わずマウスピース矯正を行ったことによって、「噛み合わせが悪くなってしまった・・・」「歯根がアゴ骨から飛び出てしまった・・・」というトラブルも増加しているのです。
このように、骨格タイプの診査を十分に行っていない歯科医院で、歯列矯正を受けることは非常に危険です。マウスピース矯正だけでなく歯列矯正治療を受ける際には、セファロ撮影やCT撮影をしっかり行っている歯科医院を必ず選択するようにしてください。
セファロ分析
セファロ分析には、「正面セファロ」および「側方セファロ」の2種類があります。この2つのセファロ分析を行うことによって、骨格タイプとアゴ骨の歪(ゆが)みについて確認することができます。
正面セファロと側貌セファロ
まとめ
歯列矯正を受ける際、歯科医院選びは非常に大切になります。なぜなら、どの歯科医院で治療を受けるかによって、治療期間だけでなく治療結果が大きく異なるからです。
それは、マウスピース矯正についても、全く同様のことが言えます。そのため、これからマウスピース矯正治療をしたいと考えている方は、必ず上記の3つのポイントをきちんと確認したうえで矯正相談に行くようにしてください。
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