「マウスピース矯正」は、複数のマウスピース(=アライナー)を順番に交換することによって歯を動かすという新しいタイプの歯列矯正法です。
歯の表面にブラケットを貼りつけたり、ワイヤーを装着したりすることによって歯を動かすという従来タイプの矯正治療法とはまったく異なります。
ただし、従来タイプの矯正治療法とまったく違うため、「装置は昼間だけでいいの?」「わたしでも、できるのかな?」など具体的にイメージできない方も多いのではないでしょうか?
そのため、ここでは、マウスピース矯正治療を成功するうえで必要となる装置の使用時間について説明します。
これを読むことによって、マウスピース治療中を受ける際にどのような心づもりが必要になるのかイメージできるようになるはずです。
マウスピースの使用について
マウスピースの装着は1日20時間以上が必要
マウスピース矯正を正しく行うためには、1日20時間以上マウスピースを装着することが大切です。
なぜなら、20時間を下回ると、歯がスムーズに動かなかったり、マウスピースが合わなくなったりすることが分かっているからです。
当然、食事の時と歯磨きの時は外しますが、それ以外の時間については、昼間だけでなく就寝中もマウスピースをきちんと装着するようにしてくださいね。
マウスピースは1週間ごとの交換が必要
マウスピース矯正では、同じマウスピースを1週間継続して使用します。
ただし、1週間後には、新しいマウスピースに交換します。
なぜなら、マウスピース矯正は、複数のマウスピースを使用する治療法だからです。
場合によっては、100枚ほどのマウスピースを使用することも、決して珍しいことではないのです。
それぞれのマウスピースは、0.25mmずつ歯を動かすようなチカラが加わるようにつくってあります。
それを、1週間後とに順番に交換することによって、ワイヤー矯正と同じような効果をえることができるのです。
そのため、新しいマウスピースに交換した際には、すこし窮屈で入りにくかったり、歯を締め付けるような感覚がちょっとあったりするかもしれません。
ただし、歯が1週間で0.25mm動かす程度のチカラなので、ひどく痛むということはないのでご心配なく。
1日20時間以上つけられなかっとしたら・・・
1日20時間以下でも可能!
ここまで読んで、「もし、マウスピースを1日20時間以上つけられなかっとしたら・・・」と心配になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
友だちとコンパに行ったり、大切な人と食事に行ったりすることを考えると、20時間を下回るなんてことが平気で起こりそうですよね。
「わたしの場合、マウスピースで歯列矯正するのは無理しゃない・・・」「毎日20時間以上なんてできないよ・・・」って思ってしまいますよね。
でも、それでも実は大丈夫です。
1日20時間以上つけられないことが1日でもあったら、マウスピース矯正が破綻する・・・ということは決してありません。
たとえ、1日20時間以上つけられない日があったとしてもまったく心配ないのです。
ただし、1日20時間以上つけられない日があったら、1週間ごとにマウスピースを交換するというサイクルをすこし長めに設定することをオススメします。
そうすれば、1日20時間以上つけられないことが1日あったとしても、治療計画にはまったく影響のないカタチでマウスピース矯正することができます。
デミリットは治療期間が長くなること!
マウスピース矯正による治療期間は、通常2〜2年半ほどです。
2〜2年半という治療期間は、ブラケットやワイヤーを用いて治療する方法と基本的には大きく変わりません。
ただし、それは、マウスピースを1日20時間以上使用していた場合です。
マウスピースを1週間ごとに交換できない場合、当然、治療期間も長くなってしまいます。
だって、マウスピースの交換を、7日毎にできなくなるのですからね。
1日20時間つけられないことが多い方には・・・
「1日20時間つけられないことが頻繁にある・・・」「でも、治療期間が長くなってしまうのは困る・・・」という方には、「オルソバルス®」がオススメです。
オルソバルスを使うと、マウスピースを1日20時間つけられないことが多い方でも、短期間で歯列矯正治療を完了することが可能になります。
なぜなら、オルソバルスを使うと、歯列矯正中の歯の動きを効果的に速めることができるからです。
まとめ
マウスピース矯正は、人気の治療法です。
なぜなら、装置が目立ちにくいだけでなく、治療中の痛みやトラブルが少ない治療法だからです。
しかし、マウスピース矯正には、不安要素もあります。
それは、マウスピースの使用状況によって、治療期間が延びてしまったり、治療結果が悪くなったりするという点です。
そのため、これからマウスピース矯正をはじめる方は、マウスピースの使用時間はしっかり守るようにしてくださいね。
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