「芸能人みたいに、パパッと出っ歯を治したい・・・しかも、キレイに!」という方には、もはや、セラミッククラウンを用いた治療法しかありません。
なぜなら、芸能人やモデルさんが、いつの間にか歯並びをキレイに治している方法、それが「セラミッククラウン治療」だからです。
多くの芸能人やモデルさんが、矯正装置やワイヤーをつけずに、そして短い期間で歯並びを改善できた理由は、セラミッククラウンを用いて出っ歯の治療を行ったからだったのです。
ここでは、セラミッククラウンなどの差し歯を用いて行う「セラミッククラウンで治療」について説明します。これを読んで、「自分の出っ歯が、セラミッククラウンで治療可能なタイプかどうか」を、ぜひ確認してください。
出っ歯を短期間で治す「セラミッククラウン治療」とは
セラミッククラウン治療とは、「前歯を差し歯にして、歯並びを改善する」方法のことです。この方法を用いることで、簡単に、しかも短期間で歯並びを改善することができます。
そのため、「結婚式の予定が近い」「急いで婚活したい」といった方たちにとって、セラミッククラウンを用いて、出っ歯を改善する方法は非常に有効な手段なのです。
セラミッククラウン治療が有効な出っ歯とは
セラミッククラウン治療が有効なケースとは、「前歯の形態や配置が悪いことが原因で、出っ歯が発生している」場合です。
なぜなら、前歯の形態や配置は、前歯を差し歯に変更することで、簡単に修正できるからです。
たとえば、「前歯が大きい」「前歯にデコボコがある」「前歯がねじれている」などの場合です。このように出っ歯の原因が、前歯に限定されている場合、セラミッククラウン治療が有効なのです。
前歯が長いことが原因で、出っ歯になっているタイプ
前歯が大きいことが原因で、出っ歯になっているケース
1~2本の前歯が歪んで出っ歯になっているケース
差し歯治療が有効ではない出っ歯とは
上あごと、下あごとの前後差が大きいケース
出っ歯の程度が極端に大きい場合、セラミッククラウン治療は有効ではありません。
なぜなら、差し歯を用いて前歯の角度を修正しても、それだけでは出っ歯を完全に改善することはできないからです。
前歯のすき間が大きすぎるケース
前歯のすき間が極端に大きい場合、セラミッククラウン治療は有効ではありません。
なぜなら、歯と歯の間に大きなすき間がある状態で、セラミッククラウン治療を行うと、大きすぎる差し歯になってしまうからです。
噛み合わせが深いケース
噛み合わせが深いタイプの出も、セラミッククラウン治療は有効ではありません。噛み合わせが深いタイプとは、上下の歯を噛み合わせた際、下あごの前歯がすっかり隠れてしまう格好になるタイプのことです。
なぜなら、差し歯を用いて前歯の長さや角度を修正しても、それだけでは出っ歯を完全に改善することはできないからです。
セラミッククラウン治療の利点
治療期間が短い
セラミッククラウン治療の治療期間は、1日〜3ヶ月ほどと非常に短いです。
なぜなら、単に前歯を削って、差し歯をかぶせるだけで、治療が完了するからです。そのため、歯に装置やワイヤーを貼りつけて行う通常の矯正治療とくらべて、圧倒的に治療期間が短くて済むのです。
歯の形態を変えることができる
出っ歯の治療において、「歯の形態を、積極的に変えることができる」セラミッククラウン治療は非常に有利です。なぜなら、私たちモンゴロイド系は、前歯が大きいという特徴をもっているからです。
そのため、前歯がもともと大きい方では、たとえ、歯列矯正をおこなって出っ歯を治したとしても、完全に目立たなくすることはむずかしいのです。
歯の色を変えることができる
セラミッククラウン治療では、歯の色調に悩みをもっている方にとって、非常に有効です。
なぜなら、差し歯で出歯を改善する方法では、歯の色調も同時に修正することができるからです。たとえば、「前歯が、生まれつき黒ずんでいる」、もしくは「前歯が大理石のように透明感がない」といったケースです。
このように、歯の色調に問題をかかえているケースでは、セラミッククラウンを用いた出っ歯治療が非常に有効なのです。
セラミッククラウン治療の欠点
前歯を削る必要がある
セラミッククラウン治療では、前歯にダメージをあたえてしまう心配があります。なぜなら、差し歯をかぶせるために、前歯を削る必要があるからです。
そのため、「冷たいものを口にすると、前歯しみる」という症状がおこったり、前歯の神経を取り除く治療が必要になったりするケースがあるのです。
アフターケアが必須
セラミッククラウン治療を受けた後は、アフターケアが非常に大切になります。なぜなら、天然の歯と比較して、差し歯の部分には、むし歯や歯周病が発生するリスクがあるからです。
そのため、セラミッククラウン治療を受けた後は、家庭での口腔ケアを徹底するだけでなく、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが非常に大切になるのです。
口元の変化が少ない
セラミッククラウン治療を行っても、横顔もしくは口元の様子を大きく変えることはできません。
なぜなら、前歯を差し歯にしても、前歯の厚みを極端に細くしたり、前歯の位置をうしろに引っ込めたりすることができないからです。
そのため、出っ歯治療において、横顔や口元の改善も必要となるケースでは、セラミッククラウン治療ではなく、通常の歯列矯正治療がふさわしいと言えるでしょう。
セラミッククラウンで治療すると、本当に安い?
歯列矯正の治療費に比べて、セラミッククラウンの治療費は本当に安くなるのでしょうか? 私は、そうは思いません。歯列矯正した場合より、むしろ高くつく可能性が高いと思っています。
なぜなら、まともなセラミッククラウンだと、その治療費は1本10万円以上するからです。また、一般的な出っ歯の治療を行う際には、前歯6本の治療が必要になることがほとんどだからです。
さらに考慮して欲しいのは、セラミッククラウンの寿命についてです。セラミッククラウンは、いずれやり直す必要が必ずでてきます。
年月が経過するとともに、歯と差し歯の間の繋ぎ目が露出するようになったり、差し歯が外れるトラブルが発生したりして、再治療が必要になることがほとんどです。
そのため、セラミッククラウンで治療する場合、10年後には再び同様の治療費が必要になってしまうのです。
まとめ
セラミッククラウン治療を行えば、出っ歯の治療を短期間で終えることができます。
ただし、セラミッククラウン治療は、すべてのタイプの出っ歯に有効ではないので、治療を受ける際にはしっかりと診査することが大切です。
そのため、これからセラミッククラウンでの出っ歯治療を考えている方は、治療前診断がしっかりできる歯科医院を選択することが大切です。
そして、そのような正確な診断が行える歯科医院を見つけたうえで、治療相談に行くようにしてください。